2008年06月23日

滑り止めグリップ・フィールドの滑り抵抗値に関する試験報告

こんにちは、ナックエンジニアリング(株)です。




今回は、滑り止めグリップ・フィールドの滑り抵抗値に関する試験報告をさせて頂きます。

以前のブログで、車椅子走行試験機に滑り止めグリップ・フィールドを採用して頂いた施工事例をご紹介させて頂いたときに、『金属の表面の滑り止めの抵抗値を0.7から1.0にすることができますか』というご相談を承りました。

車椅子走行試験機で滑り止めグリップ・フィールドを採用して頂きました!

その数値の0.7から1.0にすることができますかという問いかけに対して、今回はグリップ・フィールドの滑り抵抗値に関する数値について詳しくご紹介してまいります。

さっそくですが、下記に東京工業大学名誉教授の小野教授の主催する床性能研究所による滑り止めグリップ・フィールドの試験報告を添付いたしますので、ご覧下さい。
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『床材料の滑りに関する試験報告』床性能研究会

以下は床材料の滑りに関しての試験結果をまとめたものである。
1.試験項目 

床材料の滑り

2.試験方法 

すべりを測定するために研究開発された試験機(O−Y・PSM)を使用し、実際に使用する履物の底を取り付け、所定の前置時間、荷重速度で引っ張ったときの引張荷重・時間を求める。
その最大引張荷重(Pmax)から、すべり抵抗値(C.S.R)を求め当該試料のすべりを評価する。

なお、すべりは履物、表面に介在する水、ほこり、油などにより大きく変化するので、これらの要因を取り込んだ上で測定する必要がある。
滑り止め・引張荷重・時間曲線グラフ.bmp
(クリックすると拡大します)          
3.試験詳細

・実施状況:温度20度、湿度50%
・試料:@滑り止め未処理の御影石
    A滑り止め処理済の御影石(御影石鏡面仕上げグリップフィールド塗布)
・実施状態:水散布状態(水道水を十分に散布)
・すべり片:革靴

4.試験結果

・試料@滑り止め未処理     抵抗値(C.S.R) 0.4(下図左) ※縦軸の数値50
   Aグリップフィールド塗布  抵抗値(C.S.R) 0.8(下図右) ※縦軸の数値100
                  
滑り止め・引張荷重曲線グラフ・処理前後比較.bmp
(クリックすると拡大します)
(※右グラフと左グラフと縦軸の数値が異なります。)                  ********************************************************************     

以上の報告のように、滑り止めグリップ・フィールド処理前の数値が、0.4であるのに対し、滑り止めグリップ・フィールド処理後は0.8という数値を示しています。

よってグリップ・フィールドの滑り抵抗値は、お客様のご要望どおりの数値を実現していることをこのように証明しております。

実際の車椅子走行試験機にグリップ・フィールドの施工前後の比較写真をご覧下さい。

滑り止め・グリップ・フィールド・未処理.JPG 滑り止め・グリップ・フィールド・骨材アップ.JPG
      (未処理)               (処理済)
※クリックすると拡大します。

(※現場の作業所の照明で、処理済は緑色のようになっていますが、塗料そのものはクリアです。)

お客様には、滑り抵抗値にが十分な数値を示すこと、また実際に触ってご覧になったうえで、高い滑り止め効果に納得して頂きました。



このように滑り止めグリップ・フィールドは、高い滑り抵抗値を実現しますので、建築基準で一定の床の摩擦抵抗値をクリアする必要のある現場などで大きく貢献することができる商品です。

私たちナックエンジニアリング(株)は、あらゆる床の滑り止め商品を取り揃えておりますので、各種滑り止めに関するご相談はこちらからお願いします。

滑り止めグリップ・フィールドやその他滑り止め商品に関する詳細は、弊社のホームページをご覧下さい。                  
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2008年06月07日

「滑り抵抗」に関する係数値

こんにちは、ナックエンジニアリング(株)です。




本日は、「滑り抵抗」に関する係数値について、ご紹介していきたいと思います。

先日は「床材料の滑りに関するC.S.R値試験報告」というタイトルで、滑り止めSGS処理前後の滑り抵抗値をご紹介しましたが、今回はその抵抗値について、ご紹介します。

滑りにくさを数値化する指標は、おおきく分けると3つあります。

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●COF●

COFとは、Coefficient of Frictionの略称であり、床面の摩擦力を測定する数値です。

バネ量りのようなメーターが付いた金属製ブロックを、一定の力で牽引して、ブロックが滑動した時の数値を摩擦抵抗値として計測します。

米国では、この測定法が広く使用されており、ASTM (米国材料試験協会)により標準値が示されています。

   
ASTM(American Society For Testing and Materials)
米国材料試験協会のことで、米国で材料試験方法、ガイドライン等に関する標準化を担当する開発組織であり、世界標準としての権限を持っているそうです。


●CSR●

東京工業大学が開発した、OY−PMS(JIS A 1454)と呼ばれる試験機で、人間の歩行感覚に対応した動作を考慮した評価方法です。

CSR(Coefficient of Ship Resistance)を測定値とし、摩擦係数値とは異なる「すべり抵抗値」を測定します。

測定方法は、床面と接触するすべり片に、荷重をかけて斜めに上に引っ張った時の引張荷重・時間曲線から、滑り抵抗値を測定するものです。

様々な条件によって異なりますが、通常0.45CSR以上が安全といわれています。


●BPN●

BPN(British Portable Number)とは、イギリスの道路交通研究所で開発された試験機による、舗装道路(車道)表面の滑り抵抗の測定値です。

英国式ポータブル・スキッド・レジスタンス・テスターを使用した測定方法で、振り子の先に取り付けられたゴム製のスライダーを振り下ろし反復運動させて、測定面の滑り抵抗を目盛りで読み取ります。

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このようにアメリカやイギリス、日本などそれぞれの国で滑りの抵抗値が作られています。

これは、どこの国でも「滑り止め」を必要としていることの表れであり、今後ますます滑り止めの開発が進むと同時にこれらの指標の研究も進むのではないでしょうか。

私たちは、転倒事故をなくすべく、さらに滑り止めSGSに開発を重ね、また滑り止めの新製品を提供してまいりたいと思います。





私たちナックエンジニアリング(株)のホームページをご覧下さい。

滑り止めSGSやその他滑り止め製品に関するお問合せ・資料請求はこちらからお願いします。

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